北九州市はアジアの中核となる産業都市をめざして、平成25年3月に「北九州市新成長戦略」を発表しました。この戦略は、市を挙げて産業や技術のさらなる発展や成長を目指すものですが、具体的にはどういったものなのでしょうか。
今回は、北九州市新成長戦略についてご紹介します。
北九州市新成長戦略とは
北九州市新成長戦略とは、北九州市にある産業の国際的競争力を強化して雇用を創出し、アジアの中核的な産業都市としてさらなる発展や地域のにぎわいを目指すものです。この戦略を策定した当時の日本は、世界経済の不安定さや東日本大震災の影響などを受けて、地方経済や産業が衰退し雇用も減るなどの問題を抱えていました。
そうした状況を踏まえて市内の企業・産業の応援をし、雇用を創出して国際競争力も高めることを目的とした北九州市の戦略が「北九州市新成長戦略」なのです。
北九州市の新成長戦略の方向性
新成長戦略の方向性は、北九州市が持つポテンシャルを最大限に活かして下記の5つに定められています。
1.地元企業が活躍し続けるための環境整備
地元で事業を営む中小企業の競争力向上を図るため、中小企業向けの経営支援や地元で作られた製品・サービスの利用、人材育成の強化、多様化する働き方に応じた支援などを行ないます。
2.ものづくりクラスターの形成
次世代自動車やロボット産業など、高い付加価値のあるものづくりを行なう拠点を形成します。
3.国内の潜在需要に対応したサービス産業の振興
高齢者を中心とした健康や生活を支援するビジネスの推進や、集客型交流産業の拡充、サービス産業にさらなる高い付加価値をつけたり情報推進産業拠点の形成などを行ないます。
4.グローバル需要を取りこむための海外ビジネス拠点の形成
アジア低炭素センターを核に、海外で都市インフラを整備するための事業の推進や、国内産業を支えるための海外サポート拠点の形成、北九州市発祥ブランドの海外における事業支援を行ないます。
5.地域エネルギー拠点の形成
省エネの推進や再生可能エネルギーなどを創出する拠点形成などを行ないます。
北九州市の新成長戦略「都心集客アクションプランとは」
新成長戦略の一環には、都心部で集客し、集まった人々と交流をしよう、という「都心集客アクションプラン」があります。多くの方が集まって交流が増えてにぎわいを見せると、より地域の産業も発展しやすくなりますね。
具体的には、北九州市の小倉駅の新幹線口エリアに完成したスタジアム周辺に、公共空間や通路の有効活用や動線の検討、まちなか公共無線LANの整備などを進め、人がより集まるように計画しているのです。人が増えればそれだけ地域産業も発展するので、都心集客アクションプランは非常に注目されている取り組みと言えるでしょう。
まとめ
北九州市は、地元企業が持つ産業の力やインフラなどのポテンシャルを活かし、国際競争力を持った産業都市づくりを目指した取り組みを進めている街です。福岡県内で賃貸オフィスをお探しならば、市を挙げて産業の発展に取り組んでいる北九州市に拠点を構えてみてはいかがでしょうか?
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