これからビジネスを始められる方や設備の買い替えをお考えの方、設備投資を行うにあたり「購入とリースはどちらがいいのか」「どちらがお得かわからない！」との方も多いのではないでしょうか。
結論から言うと長期利用を考えると購入した方が割安になる場合が多いですが、使用期間や減価償却の計算方法により初期に多額の費用がかかることを考慮すると、どちらがお得という正解はなく、資金繰りや経費計上する金額・年数・タイミングなどでその会社に合った方法を選ぶことが重要なのです。
今回は、設備投資における「購入」と「リース」の違いやお得になるための方法をご紹介します。
設備投資をするなら購入？リース？違いについて
＜購入の特徴＞
最大の特徴は、自社のものになるので期間にとらわれず使い続けることができます。自己資金で買い上げの場合、割安になりやすいです。
支払い金額がそのまま経費になるのではなく、減価償却費として計上されるケースがほとんどなので、初期に多額の経費がかかることが多く、設備投資金額が大きいほど購入時の負担が大きくなるので注意が必要です。
＜リースの特徴＞
「リース」にも2種類があり、「ファイナンス・リース」はリース会社が企業の代わりに設備を取得し長期契約で企業へ貸し出すことを言います。
企業は毎月一定の金額を支払うため、経費として計上する金額に変動はありません。契約後の中途解約は原則としてできず、解約するとしたら残りの金額を支払うなどの条件があることもあります。
「ファイナンス・リース」はさらに「所有権移転」と「所有権移転外」の2種類いがあり、「所有権移転」では契約期間が終了し支払いが済んでいると所有権は企業へと移転し、「所有権移転外」では契約期間が終了し支払いが済んでいても所有権は移転しません。
通常はほとんど「所有権移転外」であることが多いです。
「オペレーティング・リース」とはほとんどレンタルと同じ意味であり企業側の希望に合わせた短期間の契約になります。
設備投資をするなら購入？リース？どちらがお得？
冒頭でも述べたように長期間使うことを考えると購入が割安になる場合が多いですが、使用期間や減価償却の計算方法により初年度の費用が多くかかる場合が多いです。自己資金に余裕があるのであれば購入方法をとるのもいいでしょう。
資金繰りや一時的に経費が多くかかってしまうことが、負担なのであれば毎月支払金額が一定であるリースにしておくほうが無難でしょう。
また、飲食店などではリースで厨房設備を用意した場合は、移転時などにリース契約が原因で移転や、退去時に通常と違う労力を必要とする場合もありますので、ご注意下さい。
どちらの場合でも、総支払額や毎月どの程度の経費がかかるか算出した上で検討することをおすすめします。
まとめ
設備投資を行う上で、長期利用で考えると購入した方が割安になりやすいですが、使用期間や減価償却の計算方法により初期に多額の費用がかかることを考慮すると、どちらがお得という正解はないでしょう。
資金繰りや経費計上する、金額・年数・タイミングなどでその会社に合った方法を検討されてみることをおすすめします。詳しくはお気軽にお聞きください。
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