災害大国ともいう日本では、南海トラフ地震や首都圏直下型地震など、東日本大震災級の災害がいつ起きてもおかしくないと言われています。

台風などの暴風雨による水害もあり、勤務中に災害が発生することもあります。

オフィスの防災は、日頃の意識・啓発や準備・備蓄が大事なのですが、どんな点に気をつければよいのでしょうか。

オフィスの防災意識の向上には啓発活動を

防災にはまず、社員がオフィスにいる時間に災害が発生した際、どう行動するかガイドラインを作成しておきましょう。

オフィスの立地が海や川の近くならば水害、山の近くであれば山崩れ、液状化現象が起きやすい場所なら建物の歪み・倒壊などの危険性があります。

自治体が出しているハザードマップなどで確認し、何が起こりうるか想定しておき、防災対策を考えます。

また、オフィス内の備品やデスク回りのものに、耐震対策を施しましょう。

そして、実際に災害が発生した瞬間の意識や安否確認の方法を考え、食料品や救急用品、帰宅困難時の備蓄品などを用意します。

防災はオフィス内の担当者だけでなく、社員全員に周知し、啓発をおこなうことが重要です。

地震発生時に、より安全なオフィス内の場所や、その場でどう身を守り行動すればよいか、屋外へ避難する経路の確認など、混乱が大きくなりがちな災害発生時には各個人の行動が減災に繋がります。

ポスターなどの掲示物による防災意識の啓発や、避難訓練の実施、定期的な計画の見直し、備蓄品の見直しをおこないましょう。

防災の備蓄品やオフィス内に分散配置して意識を高めよう

災害が発生した際の備蓄品は、すべて倉庫に鍵をかけて置いてある、というオフィスはないでしょうか。

地震が発生したそのときに必要なものと、帰宅困難に陥ったときに必要なものは異なります。

そこで、近年広がっているのが、分散配置という考え方です。

ヘルメットや応急処置に必要な簡単な救急用品、1日目に必要な簡単な防災セットを、個人のデスクや各部屋の書棚などに入れておくのです。

災害発生の瞬間は、混乱が生じがちで、目の前のこと優先になってしまいます。

その瞬間やその日に必要なものが近くにあれば、運搬や配布の手間もかかりません。

普段の執務時間には利用しないものですから、すぐ利用したいヘルメット以外は、デスク引きだし最下段の奥や、書棚の最下段や天袋などに入れておくとよいでしょう。

身近にあると、社員への防災意識を植えつけることができ、啓発にも繋がります。

残りの備蓄品や、かさばりがちなものは倉庫に分散配置しましょう。

まとめ

オフィスの防災意識を高めるには、啓発と分散配置の考え方が大事です。

日本のどこで、いつ発生するか分からない大震災、水害など想定し対策をとっておきましょう。

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